為替相場の主役はドル

h878hgiu日本で生活していると円をよく使用しますが、海外では様々な国で米ドルが用いられます。そのため、米ドルは世界の基軸通貨であり、為替市場ではユーロ、円、ポンドなどと比較すると圧倒的な取引量を誇ります。(ドルとつく通貨はオーストラリアドル、カナダドルなどもありますが、単に「ドル」と呼ばれるものは米ドルを指します。以降の文章では、米ドルを「ドル」とします)

そのため、「ドル対他の通貨」という構造を持つことがあります。アメリカの動向、または戦争など世界的な事件があれば、ドルは他の通貨に対して買われる、または売られることがあります。たとえばユーロ/ドル、豪ドル/ドルなどが一斉に同じ動きをすることがあります。ドル全面高、または全面安と呼ばれる現象です。

・取り引きしやすいドル

ユーロ/ドル、豪ドル/ドルなど、ドル絡みの通貨ペアは「ドルストレート」と呼ばれ、スプレッドが小さい、テクニカル指標に素直であるなどの特徴を持ち、初心者でも取り引きしやすいでしょう。数分で取引を終えるスキャルピングから、何週間もポジションを持ち続けるスイングトレードまで、そしてバイナリー取引まで個人のスタイルに合った取引ができます。

・ドルとアメリカの金融政策

ドルが大きく影響を受ける要因の一つにアメリカの金融政策があります。たとえば1985年のプラザ合意では、1日でドル/円のレートが235円から215円まで一気に減少しました。この背景にはアメリカの輸出赤字がありました。

ここまで極端な例は数年に1度かもしれませんが、短期的な動向にドルが振り回されることはよくあります。たとえば大統領選挙。新大統領の経済政策次第ではドル高、またはドル安要因となりますし、失業率などの雇用統計次第では今後の金融政策が維持、変更される可能性が出てきます。投資家はその可能性を読み取るのです。

・FRB

FRBとはFederal Reserve Bank、連邦準備銀行のことで、アメリカの中央銀行です。日本での日銀と同様に、アメリカの金利政策を決定する権利を持ちます。実際にはFRBの中のFOMC(Federal Open Market Comittee:連邦公開市場委員会)という組織があり、これが金利政策を最終的に決定します。FOMCは年に8回開催され、最終日には声明文が公開されます。この内容により政策金利であるFFレートの誘導目標が発表されます。また景気動向や今後の政策が示唆されることも多く、米中期国債の利回りにも大きく影響を与え、ひいてはドルの強弱を左右する主要因になります。この外国為替取引のWEBサイトでは要人発言なども教えてくれるソフトが利用できます。

FOMC声明文と経済指標は、発表前に通信社が市場予想を出します。実際の発表や結果と大きくかけ離れていた場合、「サプライズ」と呼ばれ、為替相場が大きく変動することが多いのです。この際にトレンドをうまくつかむことができれば大きな利益を上げることができます。しかし逆の動きとなれば大損害を被ることもあります。また思いがけない動きをすることも多々あります。

これらのイベントは発表される時間が事前に決まっています。重要イベントの日時を頭に入れておき、損切り注文を入れておく、ポジションを閉じる、または取引そのものを控えるなどして、経済イベントと上手に付き合いたいものです。